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オンライン・ショッピングの時代到来にもかかわらず、時代遅れになっていないリアルビジネスがひとつだけある。メガモールだ。

買い物客に最新の流行ファッションや大型シネマ、高級レストラン、多くの充電ステーションを提供するモールは、買い物嗜好がオンラインへとシフトする中でも好調を維持している。最新の証拠は、ヨーロッパ最大の上場不動産会社であるウニベイル・ロダムコがロンドンからカリフォルニアまで各地にモールを所有するウェストフィールド・コープ買収に160億米ドルを提示した事例がある。この取引により、世界最大級のモール運営会社が誕生する。ウニベイルは既に、ストックホルムのモール・オブ・スカンジナビア、パリのフォーラム・デザール、ベルリンのグロピウス等、ヨーロッパ最大級のショッピングセンターを複数所有している。一方、ウェストフィールドは各物件に掲げられた独特な赤いロゴと共に、世界中の消費者に認知されている。

両グループのモールはレジャーの目的地となっている。JLLオーストラリアリテール・リサーチ担当ディレクターアンドリュー・クイルフェルトは「こうしたモールは高級な店舗の内装、時流に沿ったテナントミックス、洗練されたテクノロジーと幅広い食事や娯楽の選択肢まで全てを提供する」と分析する。これはオンラインとの競争が激化する土地所有者にとって重要な特徴だ。JLLオーストラリアリテール・インベストメンツ統括責任者サイモン・ルーニーは「うまくすれば顧客のエクスペリエンス、ひいては来場者数が改善される。大手ショッピングセンターはeコマースのトレンドと競争できる優れた位置付けにあり、こうした資産は顧客やテナントを誘致し続け、最終的に魅力的な投資リターンをもたらすことができる」と期待する。

このセクターに注目しているのはウニベイルだけではない。英国の不動産会社であるハマーソンは、先日34億英ポンドでイントゥの買収に合意した。また、ブルックフィールド・プロパティー・パートナーズは、現在所有していないGGPインクの3分の2持分取得に148億米ドルを提示している。一方、オーストラリアでは昨年、AMPキャピタルの異なる2つのファンドがブリスベンのインドロピリー・ショッピング・センターの50%持分を取得した。8億豪ドルを超える取引は、オーストラリア最大の単独資産売買となった。

ただ全てのモールが好調なわけではない。便利な選択肢を提供できないモールや、大型モールのような付加機能を欠くモールは、オンライン業者が従来の縄張りに侵入するにつれて苦戦する可能性がある。しかしルーニーによれば「特定地域において圧倒的な位置付けを有する大手ショッピングセンターは世界中の投資家の大きな注目を集め続けている。投資家はリテール・セクターの長期的事業機会を認識している」と主張している。

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