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August 2, 2018

中国は、観光や「一帯一路」構想に牽引されて中東不動産の有力プレイヤーとなりつつある。

欧州やアフリカとの貿易関係強化を目的とする中国のシルクロード経済ベルトと海洋シルクロードは、いずれも中東を経由する。アラブ首長国連邦の中でも貿易の中心地であるドバイは今後数年間、中国からの関心が高まることで恩恵を享受するであろう、主な投資対象と目されている。大規模な国営建設会社である中国建築工程総公司
(CSCEC)や中国航空技術国際工程有限公司が既に複数のプロジェクトに着手している。

例えば、CSCECはドバイで住宅セクターのみならずリテールやホスピタリティを含む16件のプロジェクトに参加している。同社は他の首長国でも活発に活動しており、1月にはアラブ首長国連邦内のアジュマンにて1億3,600万米ドルを投じるショッピングセンターの建設契約をアジュマン・ホールディングスと締結した。

中国の建設会社は主にホスピタリティや住宅関連の案件に関与しているが、JLLではリテールや商業セクターでの活動増加も観測している。

ドバイは中国本土以外における中国製品最大の貿易ハブといわれるメガモール「ドラゴンマート」を抱え、3,500を超える小売業者が存在する。デベロッパーのナキールモールズはこのモールを大規模複合開発エリア「ドラゴンシティ」に拡張し、ドバイにおける中国勢力を活用しようと計画中だ。

マスタープランに基づく新しい都市であるドバイサウスでは、チャイナ・ビジネス・ハブが数百の新しい中国事業に拠点を提供しようとしている。JLL MENA リテール部門ヘッドアンドリュー・ウィリアムソンは「チャイナ・ビジネス・ハブは中国企業が地域内でスムーズに事業を立ち上げ、速やかに発展させることを可能とし、ビザ申請等のあらゆる手続きを促進している」と、ドバイにおける中国企業躍進の要因を説明する。

新たな目的地

アラブ首長国連邦に中国人を引き寄せているのは事業活動だけではない。観光も重要性を増している。

ドバイ統計局によれば、ドバイを訪れる中国人の数は2017年第3四半期に573,000人と、前年同期から49%増加した。

中国はまた、アブダビへの観光客における最大の供給元となっており、年初来9カ月間の訪問者数は242,000人と、2016年から68%増加している。

JLL MENA ホテルズ・アンド・ホスピタリティ部門ヘッド アムル・エル・ナディーは「CSCECやその他の中国建設会社はドバイで5軒のホテルを建設中であり、より多くの中国人観光客や出張者が首長国を訪れる中、他社もこれに続くのではないか」と、これまで以上に中国の存在感が高まることを予想している。

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