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November 2, 2016

最新統計によれば、世界の小売業の進出先として最も人気があるのはロンドンだが、中東の都市もリテール都市としてますます魅力を増している

140都市における240の小売りブランドをマッピングしたJLLの『デスティネーション・リテール』レポートは、小売業者の進出先として最も魅力的な場所を浮き彫りにしている。

各ブランドは、グローバル化とテクノロジー浸透の相乗効果のために、新しい市場および異なる不動産モデルの開拓に迫られており、新たな方法で国際的な事業拡張を行っている。

「テクノロジーや電子商取引のプラットフォームがより洗練されたものになるにつれて、不動産業界に構造改革が巻き起こっているが、適切な場所での適切な物理的スペースへの需要はこれまで以上に強まっている。海外での機会を追求する小売業者にとって、国境はあまり問題ではなくなってきており、世界の小売業界地図は、そうした変化に順応するよう急速にシフトしている」と、JLLグローバルリテール・リサーチ責任者のジェームズ・ブラウンは述べている。

このレポートによれば、国際的に活動する小売業者(グローバル・リテール・ブランド)の数が最も多い小売市場のトップはロンドンで、国際高級ブランドの数で香港をも上回っている。多くの小売業者にとってロンドンは欧州への入口であり、最近新規参入した業者としては、J.クルー、アークテリクス、クラブモナコ、キット・アンド・エース、ジョン・バルベイトスなどがある。

欧州の他の都市では国際ブランドの数でパリが僅差で2位となっており、モスクワ、ミラノ、マドリッド、イスタンブール、ローマ、ミュンヘンが続く。ただしこのレポートは、グローバルリテール都市上位15位のうち3分の1が中東に位置していることも明らかにしている。

ドバイ、クウェート・シティ、アブダビ、ジェッダ、リヤドが、ビジネスと旅行のハブとして台頭しており、グローバルリテールブランドはこれら都市にますます注目するようになっている。

中東の国内の小売市場は他の地域に比べて未成熟であるため、国際ブランドは地元ブラントとの競争があまりない状態で参入することができる。

J L L 中東・北アフリカ圏リテール責任者のアンドリュー・ウィリアムソンは、「中東の消費者は洗練されており、海外での体験を再現した国際的なスタイルを求めている。短期的な見通しは慎重なものであるが、中期から長期的には、この地域の見通しは非常に明るい。若者人口が多く、地域全体で現代的な小売り体験への欲求があり、観光が成長を続けていることは、今後のよい前兆となっている」と指摘する。

JLLのレポートによれば、多くの国で現地のGCCパートナーが必要とされるため、国際ブランドは、フランチャイズ・モデルを通じてこの地域に参入することを望む傾向がある。「多くのブランドは、文化、地元の商習慣、物流を理解するため、現地パートナーとの協力を好んでいる」と、ウィリアムソンは付け加えている。

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